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UCaaSとは?導入のメリットやCPaaSとの違い、主な利用ケースを解説!
UCaaSとは?導入のメリットやCPaaSとの違い、主な利用ケースを解説!

UCaaSとは?導入のメリットやCPaaSとの違い、主な利用ケースを解説!

UCaaS
CPaaS

目次

UCaaSとは、様々な通信サービスを提供するクラウド型サービスのことです。2023年現在、ビジネスシーンでは新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、オフィス環境のリモートワーク化が進んでいます。その中でUCaaS分野への投資は、オンラインコミュニケーションの効率化を実現するために欠かせないものとなりつつあります。本記事では、USaaSについて詳しく知りたい方に向けて、UCaaSの基本からCPaaSとの違い、活用メリット、具体的な利用シーンまで紹介します。

UCaaSとは?

UCaaS(Unified Communications as a Service)とは、メール・テキストチャット・音声・ビデオ会議などの統合コミュニケーション(ユニファイド・コミュニケーション=UC)を、インターネット経由で提供するサービスのことです。一言であらわすと「クラウドにより提供される総合コミュニケーションツール」と言えるでしょう。UCaaSの呼び方は、「ユーキャス」が一般的です。

世界的に猛威を奮っている新型コロナウイルスの影響により、世界のビジネスシーンではオンライン化・リモートワーク化が急速に普及しました。それに伴い、企業は様々なクラウドサービスを導入しています。それらのクラウドサービスを統合し、クラウド上で効率的に利用できるようにしたのがUCaaSです。

UCaaSを導入することで、各メンバーの働く場所が離れていても、オフィスに出勤した場合と同じようにコミュニケーションをとりながら、円滑に業務を進めることができます。

近年、UCaaSソフトウェア市場は急成長しており、グローバルインフォメーション社の調査*で2030年までにCAGR(年平均成長率)15%で拡大すると予想されるなど、注目度が高い分野です。

※出典:株式会社グローバルインフォメーション「UCaaSソフトウェアの市場規模、2030年までCAGR15%で成長予測

UCaaSを導入するメリット

リモートワークの普及によってUCaaS市場は堅調に成長を遂げていますが、企業がUCaaSを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的なメリットを2つ解説します。

ツール利用における負担を軽減する

UCaaSは社内外で利用するツールを一元管理し、利用時の負担を軽減します。

近年、多くの企業では目的に応じて様々なコミュニケーションツールを導入しています。しかし、チームや部署、あるいは利用シーンによって使用ツールが異なり、管理方法が複雑化・煩雑化するといった課題が顕在化しています。

例えば、オンラインビデオツールだけ見ても、社内会議ではビデオ会議ツール、研修・セミナーではウェビナーツールといったように、用途に応じて使い分けている企業もあるでしょう。すると、アカウント管理が煩雑になるうえ、どのツールのマニュアルを見ればよいかわからなくなり、操作ミスを引き起こす可能性も高まります。

UCaaSなら導入ツールが一元化されるため、情報システム部門や各従業員の負担軽減につながります。

テレワークの環境を改善する

UCaaSの導入により、働く環境を問わず、質の高いコミュニケーションが可能になります。

在宅勤務やシェアオフィスで仕事をする場合でも、オフィスと同様に各システムを使えるため、テレワークの促進や業務の効率化につながります。その他、拠点をまたいだコールセンターの運営など、オフィス環境や規模に依存しない効率的な運営を実現します。

UCaaSでテレワークをする人

                             

UCaaSを活用しオフィスを分散させることで、入居するオフィス規模を縮小し、賃料や光熱費、通勤交通費などのコスト削減も期待できるでしょう。さらに、柔軟な働き方を実現できることから、多様な人材の獲得につながるとともに、従業員の定着にも貢献します。

UCaaSとCPaaSの違いは?

UCaaSと混同されやすいものとして「CPaaS」(Communications Platform as a Service)があります。UCaaSと同様に近年注目されている概念ですが、具体的にどのような違いがあるかわからない方も多いでしょう。

ここでは、UCaaSとCPaaSの違いを解説します。なお、CPaaSについて詳しく知りたい方は「CPaaSとは?導入メリットや活用できるサービス例、おすすめサービスを紹介!」の記事も併せてご覧ください。

違い:CPaaSの方が拡張性に優れている

UCaaSとCPaaSは、どちらも音声・通話・ビデオ・チャットといった、オンラインコミュニケーションツールを提供するクラウドサービスである点では共通しています。もちろん、ベンダー各社が提供するサービスによって若干の機能の違いはありますが、基本的には同じです。

両者の大きな違いとしては、「カスタマイズ性」が挙げられます。一般的に、CPaaSの方が、UCaaSよりもカスタマイズ性・拡張性に優れているといわれています。

UCaaSは、オンラインコミュニケーションツールが組み込まれたワンストッププラットフォームを提供します。一方、CPaaSは、必要な機能だけピックアップし、API連携を用いて、既存のオンラインコミュニケーションツールに柔軟に組み込むことが可能です。また、社内用ツールの機能拡張に留まらず、顧客対応に使用するシステムと連携させ、業務効率化につなげることもできます。

社内コミュニケーション全般の一元化を重視する場合はUCaaS、社外対応用の機能も追加したい、より細かくカスタマイズしたいという企業には、CPaaSの導入が適しているでしょう。

API連携について詳しく知りたい方は、「API連携とは?仕組み、メリットから活用事例、実装手順まで徹底解説!」の記事も併せてご覧ください。

UCaaSの主なユースケース

リモート環境を実現する基盤として注目されるUCaaSは、すでに多くの企業が導入を進めています。例えば、「リモートワークの導入を検討したものの、業務に必要なツールを社内でしか使用できず、オフィスに出勤せざるを得ない」といった困りごとはないでしょうか?そのようなシーンにおいてUCaaSが役立ちます。ここではUCaaSの主なユースケースを2つ紹介しますのでぜひ参考にしてください。

リモート会議

UCaaSは、これまで異なるアプリケーションで行っていたビデオ通話、チャット、画面共有などの機能を一元化することで、円滑なオンライン会議をサポートします。

ビデオ会議ツールやチャットツールなど、複数のツールをそれぞれ立ち上げなくとも、UCaaSを導入すれば各アプリケーションを統合し、ワークフローを簡単に作成できます。それにより、直感的かつシームレスなオンラインコミュニケーションを実現可能にします。

近年では社内外のオンライン会議において、業界・規模を問わずUCaaSが活用されています。

社内研修やセミナー

UCaaSはオンラインで実施する社内研修や社外向けセミナーにも活用されています。

参加者をグループ分けする機能が搭載されているサービスなら、規模を問わずオンライン研修やセミナーを実施することが可能です。また、ビデオ通話機能に加えてホワイトボード機能などを活用すれば、社内資料や情報の共有を効率的に配信できるようになり、オフラインに近い感覚で研修を実施できます。さらに、チャットで質問を受け付けたり、通話による対話もできたりと、双方向コミュニケーションを実現します。

UCaaSを用いて社内研修を行う人たち

例えば、支社勤務の従業員であっても、都市部の本社に出張することなく研修を受けられるため、教育コストを削減するだけでなく、研修機会を増やすことによる能力開発も期待できるでしょう。

CPaaSの主なユースケース

UCaaSと共通点の多いCPaaSですが、UCaaSとは異なる場面での活用が可能です。CPaaSの大きな特徴は、API連携による機能拡張ができること。「UCaaSだけでは機能的に物足りない」「拡張性をもたせたい」といった場合には、CPaaSの活用を検討しましょう。ここでは、CPaaSの主なユースケースを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SMS認証

CPaaSを導入すると、システムとSMS(ショートメッセージサービス)のAPI連携による「SMS認証」の実施が可能になります。

SMS認証とは、SMSを活用した本人確認機能を指します。通常のID・パスワードによる認証と組み合わせた、二段階認証の手段として広く普及しているサービスです。

SMSは認証に必要なメッセージが利用者本人の携帯電話番号宛に通知されるため、第三者の不正ログインを防ぎ、高いセキュリティ性を発揮します。従業員が社内ツールを利用する際の本人確認や、自社のサービスに会員登録・ログインするユーザーの本人確認などに用いることができるでしょう。

SMS認証について詳しく知りたい方は「SMS認証とは?仕組みやメリット、活用例・導入方法についても解説!」の記事も併せてご覧ください。

マーケティング

SMS送信システム、チャットボット、IVR自動音声システムといったCPaaSの機能を既存のシステムにAPI連携させることで、効率的なマーケティング活動の実現に役立ちます。複数のサービスを使い分けなくとも、CPaaSによって横断的に利用することが可能です。

例えば、SMS送信は、メールに比べて到達率や開封率が高いという特性を持つことから、告知・宣伝などのマーケティング手段としてあらゆるビジネスシーンで利用されるケースが増えています。SMSは変更・複製されにくい携帯電話番号を用いるため、一度手にした顧客情報を長期的に活用することができます。SMSマーケティングについて詳しく知りたい方は、「SMSマーケティングのメリットは?配信のポイントや活用事例を紹介」の記事も併せてご覧ください。

通知

CPaaSを通じて障害検知システムとSMS送信を連携することで、関係者に迅速な緊急通知をし、素早く復旧対応をすることができます。SMSは一般的にプッシュ通知がデフォルトで設定されているため、メッセージの受信に気づいてもらいやすいといった特徴があります。

こうした特徴を生かして、料金未払い時の督促や、支払い締切の通知、予約のリマインド通知など、多くのシーンで活用が可能です。

UCaaSとCPaaSを組み合わせた活用がおすすめ

ここまで解説したとおり、UCaaSとCPaaSが提供する機能自体には大きな違いはありませんが、サービス形態の違いによる異なる特徴・メリットがあります。そのため、UCaaSとCPaaSを組み合わせて活用することで、自社の運用に合わせてより柔軟なシステムが設計できるようになり、幅広いニーズに応えることが可能です。

例えば、通信に関する機能がパッケージングされたUCaaSに、CPaaSの機能(SMS連携、チャットボット連携など)を追加実装することで、より柔軟な活用ができるようになります。また、UCaaSは登場して間もないサービスでもあるため、UCaaSサービスを提供するベンダー各社がどのような差別化を図っていくかは注目すべきといえるでしょう。

「Symworld TM CPaaS SMS API」を使って業務効率を改善しよう!

本記事では、UCaaSの概要からメリット、CPaaSとの違いを含めて解説しました。新型コロナウイルスをきっかけに現在、業界・業種問わずサービスのオンライン化が進められています。一方、様々なオンラインツールの導入に伴い、管理や使い方、セキュリティ面などが煩雑化・複雑化するといった問題が生じています。

そうした中、UCaaSを活用してワンストップで管理できるようになれば、システム管理にかかる手間や負担を抑えることができ、より効率的なオンライン環境を構築できるようになります。さらに、UCaaSとCPaaSを組み合わせることで、機能拡張による社内外のコミュニケーション効率化を実現し、業務生産性や顧客満足度の向上を果たせるでしょう。

CPaaSの機能の中でも、特に汎用性が高いものがSMSです。楽天シンフォニーが開発した楽天モバイルの「Symworld CPaaS SMS API」サービスは、携帯電話やスマートフォンに、SMS(ショートメッセージサービス)を一括/個別に配信し、企業と顧客のコミュニケーションに使われる法人向けサービスです。国内キャリアと直接接続で、シンプルで使いやすいダッシュボードとAPを業界最安級の価格でご提供いたします。自社のシステムとAPI連携することで、開発に時間や労力を使うことなく、SMS機能を利用することができます。興味をお持ちいただいた方は、お気軽にお問い合わせください。

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