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SMSには文字数制限がある?キャリア別・法人向けサービスの場合も解説
SMSには文字数制限がある?キャリア別・法人向けサービスの場合も解説

SMSには文字数制限がある?キャリア別・法人向けサービスの場合も解説

SMS文字数

目次

SMS(ショートメッセージサービス)は、近年デジタルマーケティングやSMS認証などによって利用機会が増えており、その重要性が高まっています。しかし、利用する際にはメールとは異なり、文字数の制限や送信にコストがかかる点などの違いを理解しておくことが重要です。

この記事では、携帯のOSや機種・キャリアによって異なるSMSの最大文字数や、料金の違いについて解説し、知っておくべき注意点などを解説します。

SMSは文字数制限あり!機種別の最大文字数は?

SMSには文字数に制限がありますが、最大文字数は機種やOSのバージョンによって異なります。

iPhone

iPhoneで送信可能なSMSの最大文字数は、全角670文字です。半角であれば最大1,530文字まで送信できます。注意点として、iOS10.3以下(iPhone4s以前に販売された機種)や、「キャリア設定アップデート」のバージョンが28.3よりも古い場合は、最大70文字となります。

なお、iPhoneには「iMessage」というSMSと似た機能がありますが、iMessageはiPhone/iPad/MacなどのApple社端末間でWi-Fiまたはモバイルデータ通信を利用してテキストや写真などをやり取りするための機能です。SMSは携帯電話番号を使って他社スマートフォンともやり取りできますが、iMessageはApple社端末間で利用可能なチャットツールのようなものと考えるとよいでしょう。

Android

Androidの場合も送信可能な最大文字数は全角670文字であり、半角であれば最大1,530文字まで送信できます。こちらも同様に、Android OS 4.3以下、または2017年5月以前に発売された機種の場合は最大70文字になるため注意が必要です。

ガラケー

ガラパゴスケータイ、フィーチャーフォンと呼ばれる従来型の携帯電話では、SMSの最大文字数は70文字、半角で最大160文字です。iPhoneやAndroidからガラケーに長文のSMSが送られた場合、70文字ごとに分割して表示されます。

スマートフォンの連絡アプリを選択する人

【個人向け】SMSの料金は文字数によって変動!キャリアによる違いは?

SMSの料金は文字数によって変動します。4大キャリア(楽天モバイル・NTTドコモ・au・SoftBank)の回線を利用する場合の送信料は一律で定められており、キャリアによる料金の違いはありません。しかし、格安SIMの場合には注意すべき点もあります。

楽天モバイル・NTTドコモ・au・SoftBankの場合

楽天モバイルでは専用アプリの「Rakuten Link」を使用すると、ほかのキャリアとほぼ同じ全角660文字まで送信でき、無料で利用可能です。楽天モバイルユーザー同士だけでなく、ほかのキャリアユーザーへの送信もRakuten Linkを使えば無料です。さらに、Rakuten Link同士であれば最大1,300文字まで送信できます。

iOSの場合は、Rakuten LinkアプリでSMSが送受信できず、iOS標準のメッセージアプリでの送受信になるため注意が必要です。iOS標準のメッセージアプリでSMSを送信すると、文字数の上限は全角670字で、70文字まで3.3円(税込)で送信でき、以降67文字ごとに3.3円(税込)が加算されます。なお、Rakuten LinkでSMSの送受信はできませんが、Rakuten Link利用者同士のメッセージ送受信は可能です。一部対象外を除き、Androidと同じく無料でメッセージ送受信ができます。

NTTドコモ・au・SoftBankの場合は、送信可能なSMSの最大文字数は全角670文字、半角英数字1,530文字です。3社が共通で提供している「+メッセージ」アプリ同士であれば、全角最大2,370文字まで送信できます。受信は無料ですが、送信には費用がかかります。NTTドコモは全角70文字まで3円*、71~134文字まで6円*。au・SoftBankは全角70文字まで3.3円*、71~134文字まで6.6円*です。以降67文字ごとにNTTドコモは3円、au・SoftBankは3.3円が加算されます。

※全て税込

楽天モバイル、au、SoftBankSoftBankのSMS料金表
NTTドコモのSMS料金表

 

※2023年6月時点

より詳しい料金に関しては「SMSの利用料金を個人・法人別に解説!SMS送信サービスの料金体系は?」の記事をご覧ください。

格安SIMの場合

格安SIMでも、MVNO(4大キャリアの電話回線を借り受けてサービス提供している事業者)の場合は最大で全角670文字、半角英数字1,530文字まで送信でき、料金も同じです。ただし、契約プランによってはSMSを利用できない場合があるため注意が必要です。

キャリアやプランの内容によっても変わりますが、SMS機能を利用したい場合には、別途月額料金100~150円程度を追加で支払う必要があります。

【法人向け】SMS送信サービスの文字数制限・料金は?

法人向けのSMS送信サービスは、企業などが顧客に対して一斉にSMSを送信することに特化したサービスです。基本的には、個人で送付するSMSと同様に最大660文字ほど送れるサービスが多いといえますが、サービスによって文字数や送信料は異なります。1通あたりの送信料の相場は8~18円と、個人間のSMS送受信よりも高額です。

法人向けのSMS送信サービスは一斉に送信できるだけでなく、予約送信や再送信を使って指定日時に送信したり、送信結果をレポーティングしたりする機能を有するものも存在します。

楽天のグループ会社である楽天シンフォニーの「Symworld TM CPaaS SMS API」であれば、文字数の上限は660字(全角)・1,520文字(半角英数字)、料金は1通あたり8円と、業界でも最安級な送信料でSMS送信が可能です。さらに、即時送信はもちろん、ダッシュボードから予約送信ができ、送信結果もわかりやすく表示されるため、初めてSMSを利用する企業でも使いやすいサービスといえます。

このようにサービスごとに特色があるため、法人でのSMS送信サービス利用を検討している場合は、各社の文字数・料金・機能を確認する必要があるでしょう。

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【法人向け】SMS送信サービスを利用するメリット

企業がSMS送信サービスを利用することには多くのメリットがあります。代表的なメリットは、以下のとおりです。

顧客への到達率が高く、通知や認証に向いている

「テキストを送付する」という点でメールと比較されることの多いSMSですが、メールの場合は個人で複数のアカウントを容易に作成できます。そのため、使われなくなったメールアドレスも多く存在しており、メッセージが届かないことも珍しくありません。一方で、SMSでは変更されづらい携帯電話番号を利用しているため、通話できる携帯電話・スマートフォンにはほぼ確実にメッセージが届きます。そのため、SMSは通知や認証としての利用にも適しています。

開封率が高くマーケティングに向いている

今やほとんどの人が携帯電話・スマートフォンを持ち歩いており、SMSが届くとすぐに確認できる環境です。スマートフォンであればメールも同様に確認できますが、SMSはデフォルトでプッシュ通知が設定されていることもあり、開封率には大きな差があります。メールマガジンの開封率は平均22%*なのに対して、SMSの開封率は99%*にもなるといわれているほどです。メールよりも顧客に内容を確認してもらえる確率が高く、商品の販促やアンケートなどのマーケティングにも大きく役立てられます。

※出典1:リサピー「【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査

※出典2:デロイトミック「ミックITレポート2022年10月号:A2P-SMSの配信数と売上高の現状(38.9億通207.6億円)と中期予測」

携帯電話番号さえあればメッセージが送付できる

近年ではMVNOも一般的になり、携帯電話・スマートフォンを利用するなかでキャリアを積極的に変更するユーザーも少なくありません。そんな中でも、携帯電話番号はキャリアのメールアドレスと違って引き継ぎが可能であり、携帯電話番号さえ知っていれば顧客に情報を発信し続けることが可能です。

スマートフォンとガラケー

顧客と一対一のやり取りができ、反応率が高い

SMS送信サービスのなかには一斉に送信するだけでなく、双方向にやり取りするための機能を有するサービスも存在します。例えば、顧客へのアンケートをSMSで送信し、回答結果を返信として受信する、ということも簡単に実現可能です。SMSは到達率や開封率が高いことから、顧客との一対一のやり取りでは反応率の高さも期待できます。

標準機能のみで利用できる

一部の格安SIMなどではオプションとして追加しなければならない場合もありますが、多くの場合SMSは標準機能として利用できます。メールやLINEなどのチャットツールは別途アプリをインストールする必要がありますが、SMSはその必要がありません。そのため、幅広い顧客に対して情報を発信して受け取ってもらうことができます。

運用管理を効率化でき、拡張性が高い

SMS送信サービスには運用・管理を効率的に行うための機能が多く備わっています。一例として、短縮URLを作成する機能や予約送信・再送信機能、セキュリティ機能、テンプレート作成機能などが挙げられます。さらに、自動音声案内(IVR)と連携して自動音声ガイダンスと連動したSMSを送信することもできるサービスもあり、効率的で拡張性の高いSMS送信環境を構築できます。

【個人・法人共通】文字数制限以外のSMS利用時の注意点

多くのメリットをもたらすSMSですが、利用する際には文字数制限以外にも注意すべき点が存在します。SMSを便利かつ安全に利用するためにも、次に紹介する注意点を意識して利用するようにしましょう。

件名・送信者の設定ができない

SMSはメールとは違い、件名を設定できません。さらに、電話番号を使って送受信するため、送信者の名前は電話帳に登録されている内容に従って表示されます。しかし、初めてメッセージを送る場合や、企業から顧客に向けてSMS送信する場合には名前が登録されていないケースがほとんどであるため、本文の中に送信者名を含めるようにしましょう。また、法人向けのSMS送信サービスを利用する場合は、送信元ID指定をすると、企業の代表電話などを送信元として設定することが可能です。

画像や動画は送信できない

端末のアップデートと共に送信可能な文字数の上限が引きあがり、メールと同じように使えるようになったとはいえ、あくまでもSMSはショートメッセージを送受信する機能です。そのため、画像や動画は送信できない点は覚えておきましょう。どうしても画像や動画などを送付したい場合はサーバーなどにアップしておき、ダウンロード用のURLを送付するなどの方法があります。

国際SMSの送信は料金が高い

SMSは国内だけでなく国際回線を使って送信することも可能です。しかし、個人利用での国際SMSの料金は1通あたり50円~100円以上と高いため、むやみに利用するとコストが高騰してしまうリスクがあります。また、国際回線を利用する場合には、セキュリティ上の理由でスパムメッセージとしてブロックされることもあり、国内回線よりも顧客まで届かない可能性が高いことを覚えておきましょう。

SMSを悪用したサイバー攻撃に注意

昨今、SMSを悪用して悪質なウェブサイトに誘導したり、個人情報を盗んだりするサイバー攻撃が活発に行われています。1ユーザーとしてそのようなSMSに気をつけるだけでなく、送信する側も信頼性の高いメッセージ内容を作成して送付することが重要です。特にURLなどを送付する場合には、悪質なSMSと疑われないように細心の注意を払ってメッセージを作成する必要があります。

サイバー攻撃を受ける人

広告・宣伝には事前の同意が必須(法人)

企業がSMSを使って広告や宣伝をする場合に注意すべき点です。SMSで広告・宣伝のメッセージを送付する際には、「特定電子メール法」に基づき事前の同意が必要になります。むやみにSMSの一斉送信を行うと、トラブルに発展する可能性が考えられるため注意が必要です。

「特定電子メール法」について詳しく知りたい方は、「特定電子メール法とは?SMSにも適用される?注意事項をわかりやすく解説」の記事をご覧ください。

「Symworld TM CPaaS SMS API」を使ってSMSを利用しよう!

SMSには文字数に制限があり、おおよそ最大文字数は全角で660~670文字、半角英数字で1,530文字です。基本的にはキャリアによる違いはありません。SMSの料金は文字数によって変動しますが、こちらもキャリアによる違いはなく、個人間での利用の場合、1通あたり3円~33円程度となります。

法人でSMS送信サービスを利用する場合は、送信するのに1通あたり8~18円程度の料金がかかります。

SMSは顧客に届く確率が高く、開封率も高いためマーケティング・通知・認証などでも活用されています。利用する際にはいくつかの注意点が存在しますが、多くのメリットがあるため、この機会にSMSを用いたマーケティングについて、検討してみてはいかがでしょうか。

「Symworld CPaaS SMS API」は、携帯電話やスマートフォンに、SMSを一括/個別に送信し、企業と顧客のコミュニケーションに使われる法人向けサービスです。国内キャリアと直接接続の回線で、シンプルで使いやすいダッシュボードとAPIを業界最安級の価格でご提供いたします。興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

サービス説明資料

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